こんにちは。
カフェインとお友達、橙佳です。
まるでカステラのフレンチトーストだと
一時期話題になった長崎・平戸銘菓、
「カスドース」。
今回は九州最古の菓子店であり、
「カスドース」の元祖である
平戸蔦屋のものをご紹介します!
※お店や商品のご紹介は投稿日時点での情報となっております
カスドース

カスドース
5個入り
税込1,080円
卵黄をからめたカステラを糖蜜で揚げる
ポルトガル伝来の南蛮菓子のひとつ。
日本では平戸蔦屋が元祖です。
平戸蔦屋本店(按針の館)は
長崎県平戸市木引田町431にあります。

原材料は
鶏卵(国産)、砂糖、小麦粉、水飴
無添加で良質な素材を厳選。
なかでも卵黄には長崎県産の新鮮な卵だけを使用。
賞味期限は
製造日から14日。
先人の知恵とまごころ

カステラ生地は甘さや食感、卵黄の染み込み具合までを計算して焼き上た、カスドース専用です。
蔦屋のカスドースは2日間かけ、
手作業で心を込めてつくられます。
焼き上げた後にひと晩かけて乾燥させた専用のカステラを、たっぷりの卵黄にくぐらせ熱した糖蜜に浸け、最後に砂糖をまぶして仕上げています。
沸騰した糖蜜に浸けるのは、
卵黄に程よく火を通すため。
冷蔵設備がない時代に
先人たちが生み出した菓子の日持ちを良くするための知恵です。
伝承される味

「カスドース」は江戸時代に
ポルトガル人の宣教師から伝えられたとされています。
長崎の南蛮銘菓として有名なカステラよりも、ひと足早く「カスドース」が渡来したという起源説もあります。
卵や砂糖をふんだんに使い、
当時は贅沢品であった蔦屋の「カスドース」。
明治以降には
皇室献上銘菓にもなりました。
古くは平戸藩外不出の御用菓子、
現在は広く知られる平戸銘菓として、愛され続けています。
株式会社 つたや總本家

平戸蔦屋(会社名は株式会社 つたや總本家)は
文亀2年(1502年)創業。
現在は松尾俊行氏が
二十四代目店主を務めている、
九州最古の菓子店です。
秘伝のレシピは蔦屋に代々継承され、
変わらぬ製法とこだわりで
「カスドース」や「牛蒡餅」は今も当時のまま。
その他にもお店では
種類豊富な和菓子を取り揃えています。
平戸藩松浦家の御用菓子司として、
平戸に根付いた歴史感じる伝統の菓子を、蔦屋は文化とともに守り続けています。
実食!

サイズは
約5.5×3.5×2.5cm
眩しい黄金色。
砂糖をたっぷりと纏った姿は光を反射してキラキラと輝き、はもはや金の延べ棒。
外側は砂糖のしゃりしゃり食感。
なかはカステラのやさしい甘さと共にふかっと、噛むとしっとりじゅわっと甘さが広がります。
上品な甘さでくどさはなく、
卵黄のコクのあるおいしさを堪能できます。

保存環境や賞味期限によって
砂糖が溶けてべたついたりもしますが、
フレンチトースト感が強まって私は嫌いじゃないです。(しゃりしゃりのが好きですが。)
たっぷりの卵黄。
たっぷりのお砂糖。
当時はとてつもない高級菓子だったことが窺えます。
おいしいスイーツがより取り見取りの現代だからこそ、歴史に想いを巡らせながらいただくのもまた一興かなと思います。
最後に。

私事ではあるのですが、
風邪を引いた時の話です。
食欲はあるのに食べられなくて辛くて。
少しだけ冷やしたカスドースの甘さが、すごく染みたんですよね。
たまごっておいしい、
甘いって幸せだなって改めて思った瞬間でした。
これからも食べ続けたい御菓子です。
ごちそうさまでした!
↓こちらもおすすめ↓


コメント